試合終了のホイッスルが鳴った瞬間。

泣くかなとか、どんな風に喜びを爆発させるのかなとか想像してましたけど、実際には、まず安堵の気持ちしかなかったですね。

よかった。

本当によかった。

そして、その後に感じたのは、簡単ではないし、厳しい試合ばっかりだったけど、それでもJ3はJ3で楽しかったなと。

つまり、旅と同じで帰る家があるから旅は楽しいのであって、J3という2年の長旅を終えて、やっと帰れるんだなと。そんな事を考えた時に、大変な旅だったけど、楽しい旅だったなと感じたんです。


以前にも書きましたがJ3はアマチュア編成のチームがあったり、育成の為のチームがあったり、非常に混沌としていてカオスなリーグです。

運営もJ1並にホスピタリティが充実しているチームがあるかと思えば、手作り感満載な運営もあったり、時には飲食売店がほとんどなくて、食事に苦労したりとか、観戦する方もそのカオスっぷりに驚きの連続でした。


炎天下のデーゲームや水中でやっているかのようなピッチ状態なんてのはJ3ならではこそですよね。

観戦する方も非常に貴重な体験ができた2年間でした。


最終戦となった愛鷹。

沼津は強かった。

そして、沼津のサポーター、選手、監督、関係者。

ライセンスの都合で優勝しても昇格はできませんけども、そういうのに関係なく、絶対に勝ってやるんだって気持ちが強かったですし、好敵手って言うんですかね。我々にとっても昇格のかかる大事な試合でガチのバトルができたってのは非常に良かったと思いますし、互いに悔いの残らない試合ができたと思います。

試合後の沼津サポによる栃木SCコールや、我々の昇格の歓喜の為にセレモニーを遅らせてくれた運営とか、帰り際に「すぐに行きますからJ2でまたやりましょう!」と見送ってくださった沼津サポさんとか、色んな面で素晴らしい対戦相手でしたし、こういう素晴らしいチームと最後まで優勝争いができて光栄ですし、いいシーズンだったと思います。


そして清水サポさん達が応援に来てくださったり、沼津の方には群馬サポの姿も見えました。

おさるの周りにも元栃木SCの選手もおりましたし、選手の家族の姿も見れました。

多くの人たちに注目されて昇格できたんだなと改めて感じます。

そして、あのワンゴール。

あれがなかったら昇格は果たせなかったわけで、たった一つのゴールが我々サポの人生をも変えてしまうんだなと。それがサッカーなんだなとしみじみ思いました。

シーズン終盤の優勝争い。

この沼津戦での後半残り5分の攻防。

胃がキリキリする思いでしたけど、逆にこんな経験なかなかできないんだなと。感謝の気持ちでいっぱいです。




よかった。

帰れて本当によかった。