日本におけるJリーグというのは、興行としての要素が含まれます。

 

そして、選手や監督、コーチ、或いはスタッフ等はプロとして技術やサービスを提供し、賃金を得ています。

 

クラブチームは(多くの場合は)株式会社として運営にあたります。

 

ですから、多少特殊な部分があるとはいえ、Jリーグチームって言うのは通常の企業と何ら変わりがないわけです。

 

サラリーマンでしたらよくわかると思いますが、会社は投資者(株主)の利益と顧客の満足を追及し、利益をあげるためにサービスや商品を提供しています。

 

それが資本主義国家としての企業のあるべき姿。

 

 

そして、働く人はプロとして労働力や技術力を提供し、賃金を得る。

 

 

これはなにも企業じゃなくて自営業でも同じですね。

 

魚屋はプロとして培った目利きで新鮮な魚を仕入れ、捌き、販売する。

 

おさるの友人でも様々な自営業の方がおりますが、みんなプロとして卓越した技術で顧客を満足させ、賃金を得ています。

 

それがプロの世界。

 

 

クラブチームを一つの企業として見た場合、監督やコーチは管理職だと言えますね。

 

監督の上にはクラブの社長やGMがおりますので、所謂中間管理職ってやつですね。そのチームのボスではあるけれど、企業としてのボス(社長)の下で指示を出すと。選手はそのボスの下で働く社員。

 

 

そんな風に考えた時に、じゃあ、サポーターってなんだろうなって思ったんです。

 

勿論、普通に考えれば企業に対する『顧客』に違いないわけです。

 

前述したようにJリーグは『興行』の意味合いも含まれますから、例えばコンサートや演劇を楽しむのと同じように、選手による卓越した技術でのプレーを見て、試合に興奮し、満足感を得る顧客というのがサポーターでもあります。

 

 

ただ、サッカーにおけるサポーターって言うのはある種特殊で、そのチームを支える立場にもあります。

 

試合中は選手を鼓舞し、試合に勝利する為に声(チャント)と手拍子で選手の背中を押す。

 

スタジアムがスムーズに運営されるようにボランティアスタッフとして参加されている方もおります。

 

試合のない日はビラ配りやポスター配布等で集客活動されている方もいます。

 

自宅の庭や自営業の方であればお店にのぼりを立て、見えるところにポスターを貼り、少しでもお客さんを呼ぼうと努力されている方もおります。

 

これらのサポーターの活動。

 

似ている関係性の企業・顧客ってないかなとちょっと考えてみたんです。

 

 

例えば、贔屓にしているアイドルやアーティストのコンサート。

 

コンサートっていうのはオーディエンスの盛り上がりも必要不可欠ですよね。拍手や一緒になって歌ったりと。

 

おさるは長渕剛さんのコンサートに何度か行ってますけど、彼のライブは皆が一緒になって拳を突き上げ、一緒になって歌い、叫んだりして非常に盛り上がりを見せます。

 

それはまるでスタジアムで自チームの選手を後押しすべく応援しているサポーターの姿に似ています。

 

そして、CDが出れば真っ先に購入し、ライブの告知やビラ配り、ラジオや有線へのリクエストなんかも頑張ってらっしゃる人もいます(昔だったらテレビのザ・ベストテンやトップテンにリクエストハガキを送ったりとかね)。アイドルであれば、握手券や人気投票券欲しさに大量のCDを購入されているファンの方もおります。

 

 

そういう熱狂的なファンが、Jリーグチームでいうサポーターなのかなと。

 

そうすると、熱狂的なファンっていうのは、応援しているアイドルやアーティストが何らかの正念場に突き当たった時にどんな行動をしているのかなと考えてみました。

 

 

例えば、栃木SCは今、降格争いから脱出すべく戦っています。まさに正念場です。

 

 

好きなアイドルが怪我や病気でこのままでは活動が続けられなくなる。或いはCDの売り上げが伸びず、このままでは引退せざるを得ない・・・そんな危機的状況になった時にファンってどんな行動するか。

 

 

やっぱり今まで通り、或いは今まで以上に応援し、支えていくしかないんじゃないかなと。

 

 

人気凋落の原因を分析して、今後の販売戦略を考える人ももしかしたらいるかもしれません。

 

だけど、それをするのはアイドルやアーティストを売り出している事務所やレコード会社の人間のやることであって、ファンがいちいち指図することではありません。ファンがまずやらなければいけないのはCDを購入し、ライブに足を運び、グッズを購入し、声をからして会場を盛り上げ、コンサートの成功をサポートすること。

 

そして自分の応援するアーティストの楽曲がいかに素晴らしいかを広めること。

 

地道ではあるけれど、それしか効果はないと思います。

 

 

長々と書きましたけど、サッカーの応援でも同じことが言えるのではないかなと。

 

 

現在の栃木SCJ3降格になりかねない危機的状況。

 

これを乗り切る策を講じ、行動していくのは、あくまで現場の選手や監督、そしてクラブチーム。

 

そしてクラブチームは先日、監督を阪倉さんから倉田さんに代えるという決断をしました。

 

我々サポーターにできることは今まで通り、いや、今まで以上に応援し、サポートしていくことではないでしょうか。

 

 

あいつが悪い、こいつのせいだ、ここが悪い、色々とネガティブな話をここ最近よく聞きます。

 

内輪ならいいでしょう。おさるだって仲間内で愚痴ることはありますよ。『あいつちょっとよくねぇなぁ』なんてね。

 

だけど、ブログではそういうことは書かないようにしています。

 

何故なら、サポーターとして自分がやらなければいけないのは今まで以上に応援し、サポートしていくことだと思うから。

 

公の場で誰かのせいにしてグダグダ言ってもなにも得るものはない。

 

ならば、一人でも多くのお客さんを呼ぶ努力をすべきじゃないかなと。

 

少しでもスタジアムに足を運んで声援を送ることではないかなと。

 

サポーターっていうのはそういう立場であり、その立場を全うすべく努力するのがあるべき姿なんじゃないかなと。

 

そんな風に思いました。

 

 

皆さんはどんな風に思いますか?