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気持ちの良い秋晴れの横浜。

三ツ沢で行われた横浜FC対栃木SCの試合。
この2日前の10月17日。元日本代表でもある奥大介さんの事故死がありました。

2007年に横浜FCにも在籍していたこともあり、おさるは2007年は栃木も横浜FCも掛け持ちで観戦していた頃で、奥大介さんの現役最後の年のプレーも見ております(現、横浜FC監督の山口素さんとか、小村さんとか、三浦アツとかも現役で横浜FCにいた頃です。トモキチとか滝澤もいたっけ・・・)。

キックオフ前には黙とうがありました。

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本当に心からご冥福をお祈りします。


さて、試合の方。

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栃木SCサポも沢山参戦しての試合でしたが、結果は0-3。完全に横浜FCのゲームでした。

立ち上がりから気持ちを見せて、前線からしっかりプレスをかけてくる横浜FC。

以前から言われてることですが、栃木はプレスに弱い。プレスをかけられると逃げのパスを出すか、やみくもに前に放り込むか・・・で、取られてカウンターみたいな。

前半10分にはセットプレーのはじいたボールを横浜FC黒津が押し込むと、前半28分にはこの黒津が裏へうまいこと抜けてフリーで2点目を挙げる。

後半に入り、栃木もサイドを使ってうまく押し込む場面も見られましたが、逆に後半31分に寺田に決められ万事休す。

少しもいい場面もなく終わってしまいました。

しかも、後半途中からキングカズも登場し、CKからカズのヘッドであわや最年長ゴールなるか!という場面もありました。(結果はクロスバー直撃でした。)

完全に横浜FCの試合だったなと思います。


後半、代志也を右サイドに、永芳を左サイドに置いたのは面白かったですね。二人とも元々サイドハーフを経験してますし、ボランチをやるくらいにキック精度が高いですから、機能できれば面白いなと思いましたが、あまり機能できてなかったかもしれません。

まったくの余談ですが、2年くらい前に代志也に『サイドの方が生き生きしてるよね?やっぱサイドの方が得意なの?』と聞いたことがあります。『どのポジションでも頑張りますよ』という優等生的回答でしたけどwでも、代志也はサイドの方が好きだなー個人的には。


終始、試合を観ていて悔しかったのは、とにかく気持ちが見えないこと。恐らく、選手は頑張ってる!と言うでしょう。だけど、プロの仕事を頑張るのは当たり前の話なんで、頑張ってる以上に気持ちを見せて戦わないとダメじゃないかと。

特に失点すると、一気に意気消失し、最後までボールを追わない。走るのもやめ、守備をサボる。サポートにもいかない・・・これじゃ逆転できるはずもない。

勿論、最後まで逆転すべく気持ちを見せている選手もいます。近藤、岡根、山形、廣瀬なんかはすごく良かったと思います。そして本間選手の落ち着きはすごいと思いました。失点しても変わらず落ち着いてしっかりボールを捌く。レベルがまったく違いますね。

技術的なことは仕方ない。Jリーグでも2部のリーグ。その2部リーグの中でもよくて中位といったレベルのチームに在籍する選手たち。香川や本田、或いはネイマールやメッシ、クリスティアーノ・ロナウドのようにプレーしろとは言いません。そんなことは求めていません。(いや、できるんだったらして欲しいけどw)

ただ気持ちでだけは相手に負けるなよと。相手が気持ちを見せるプレーをするならそれ以上に気持ちを出して戦うべきじゃないかと。それで0-3というスコアなら、悔しくても納得できます。

意気消失して後手後手のプレーをしての0-3とじゃ全然意味が違ってきます。


そして、それに共通して、今回の試合ではっきり気づいたことがあるんですが、まあ、これは以前から思ってはいたことなんですが、今回ですと横浜FCにあって栃木SCになかったものがはっきりありました。

今回、おさるは三ツ沢メインスタンドの栃木SCベンチ真後ろで観戦してました。

ふと、栃木の選手の激しいプレーに対し、主審がファウルを取らずに流した時。横浜FC側のベンチから素さんが飛び出し、『おい!今のファウルだろ!』と猛抗議。そしてぶつけようのない怒りをあらわにしてベンチ前でウロウロ・・・かつての松田監督のようでした。

似たような場面で阪倉監督は線審に、今のおかしいんじゃないの?という程度。はっきり態度が違ってました。


・・・あそこでファウルになっていたら、或いはファウルにならなかったら、展開も変わり、結果も変わっているかもしれない。

前にも書きましたが、1本のシュートの重みというか。あのシュートが入っていたら流れは変わり、逆転していたかもしれない。ファウルひとつとってもそういうことがあり得るわけです。

松田監督のように大げさに飛び出して抗議する。はたからみると滑稽に見えるかもしれません。だけど、勝ち負けの世界でプロとして仕事しているわけですから、非常に重要なことなんですよね。負け続けたら簡単に解雇される世界。結果を残さなければ今後の就職先も保証されない世界です。明日から路頭に迷うことだってあり得るわけです。

ですから、一流と呼ばれる監督ほど、あいまいなジャッジに怒りをあらわにし、一つの笛にこだわるわけです。俺たちの仕事の邪魔をするなと言わんばかりにね。常に目の前の試合に対して危機感を持っている。絶対負けない!というね。

そして、選手もそういう監督の姿をみています。今の笛おかしいんじゃないの?といった時に、抗議できない自分(そもそも原則として審判への抗議は認められませんので、あまり酷いとイエローやレッドの対象になります)の代わりに監督が『おかしいだろ!』とアピールしてくれれば、監督は見ていてくれたと信頼にもつながるわけです。


横浜FC側は猛抗議して怒りをあらわにす監督と、最初から気持ちを見せて最後まで走り続ける選手。そして対照的に栃木SCは同じような場面で線審に二言三言言葉を交わすだけの監督に意気消失する選手。

もう、これはなるべくしてなった結果なのかなと。そんな風に思いました。

一言でいえば危機感の欠如かな。年間を通じて戦うリーグ戦。結局1つ1つの試合の積み重ねなんで、そのたった1つの試合というのはもう二度とありません。今年の三ツ沢で行われる横浜FCとの試合はもう二度とやってきません。


ですから、一つの試合にかける意気込み、一つのプレーに対する重み。そういうものを持って戦うことが重要かなと思います。技術論や戦術論はその後の話。

ああいう内容、そして得点結果。そして気持ちの見えない(というか簡単に意気消失する)選手たち。

何のために横浜までいったんだろう・・・久しぶりにそんな気分にさせられた試合でした。

次はホームで見返してください。

前回対戦時の福岡にはレベスタで0-2で敗戦していますのでリベンジしましょう。

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