前回の記事で磐田はここ数節、失点が多いと書きました。

実際、昨日の試合をみていても、守備的なサッカーというよりはオフェンシブに重きを置くようなサッカーでしたね。

個のレベルも非常に高いことでボールが持てる。実際、ゲームを通じて磐田の方がポゼッションしていたと思います。だから、3バックで中盤に人数をかけ、早い時間から得点を奪うというスタイル。


今回の栃木は先に先制したのも大きいですね。例えば、前半で2失点していたら、そこから3点取るほどのメンタルは、長く勝利がなかった栃木には持ち合わせていないでしょう。


序盤は磐田がロングボールを多用し、それに対応するのが精いっぱいな感じでしたが、前半41分。近藤のクロスを磐田の森下がクリア。このクリアボールがぎりぎりポストにあたる弾道だったので、キーパーが反応してしまい、ポストからの跳ね返りを西川が押し込み先制。

ある意味、ラッキーゴールでした。

ところが後半16分に、CKからフェルジナンドがヘッドで押し込み同点に。栃木はセットプレー時はゾーンで守っているので、フリーになっちゃうんですよね。キッカーの精度が高いチーム相手だと、ピンポイントで狙われてしまいます。

同点に追いつかれた4分後の後半20分。カウンターから中美がドリブルで突破し、ボールを前につなぎます。再びボールを受け取ると、ゴール前で一人かわしてシュート。ドライブがかかってたんでしょうか、キーパー手前でバウンドする見事なシュートでした。これはとれないよね。

しかし、ここは強豪磐田。栃木が2-1でリードした6分後の後半26分。右サイドの駒野から深い位置でボールを受けたペクソンドンが、栃木のDF、GKを引き付けると、ファーサイドから駆け上がっていたフリーの櫻内に渡してのゴール。流れから同点に再び追いつかれてしまいます。まあ、相手がうまかったと言ってしまえばそれまでだけど、パスを通させたことや、逆サイドを捨てていたことはやぱり課題だな・・・。


強豪磐田相手にアウェイで2-2なら御の字だと思います。しかし、指揮官はここで賭けに出ます。後半27分にFWの杉本を下げて大久保を投入。高さのあるツートップにします。ターゲットを2人置くことでロングボールからの得点を意識したんだと思います。

この大久保が結果を出してくれました。

後半31分に、相手陣内でパスカットした達也から右サイドのミンスへ。ミンスがクロスを上げると、大久保が右足でダイレクトシュート。これが決まり3-2。

その後、磐田も怒涛の攻撃を見せますが、なんとか耐えて栃木が勝利。

栃木は実に8試合ぶりの勝利となりました。

磐田は3バックにした割にはサイドの戻りが遅く、栃木にしてみれば、カウンターから裏を突きやすかったと思います。

やはり、そこは強者のおごりだったんじゃないかな。下位の栃木相手に前半から大量得点しておいて、後半守備的に・・・なんてプランだったんじゃないかなと思います。しかし栃木が先制することでそのプランが崩れ、最後まで攻撃的に前がかりにいかざるを得なかったと。逆に栃木にしてみれば前がかりに来てくれたおかげで、同点されてもカウンターから得点することができました。


まあ、それでもいつもの栃木なら、どフリーでもふかしちゃったりする場面も多かったんですが、今回はキチンと結果を出してくれました。

内容的には、前節の札幌戦や今まで連敗していた時期と劇的に変わったわけではないんですよね。シュートが枠に飛ぶようになったとか、ちょっとしたミスがなくなったとか、小さなことだと思います。

中美のゴールやそれに繋がるドリブルもよかったですが、個人的には今回の達也も非常によかったなと思います。

ただ、やはり、ミスも見られました。ラッキーゴールで先制できたこと、それにより、相手が前がかりにきたことで勝つことができましたが、栃木のミスもそれなりに多かったし、相手の精度に助けられた場面もありました。

ですので、ちょっとしたことで引き分け、若しくは敗戦になった可能性もあります。勝って兜の緒を締めるべき部分はしっかり締めなおして欲しいと思います。


とはいえ、あの強豪磐田に勝つことで、選手も自信につながるだろうし、俺たちは勝てる!といういいムードになれたんじゃないかなと思います。今シーズンは札幌戦、磐田戦がいい意味でのターニングポイントになったんじゃないかと。そう思えるためには次も大事ですね。

次は久しぶりのホームで愛媛を迎えます。ロボや河原、西岡と栃木にも馴染み深い選手もいます。

悪い流れは去った。ようやく立ち上がった栃木。ここから怒涛の反撃を見せようじゃありませんか。

沢山苦しんだ分だけ、沢山勝利の喜びを!


■以下、29節終了時の順位。(勝ち点差順)

76 湘南(1位)














61 松本山雅(2位)









51 磐田(3位)

49 北九州(4位)

47 岡山(5位)

45 大分(6位)

43 千葉(7位)

41 京都(8位)、福岡(9位)
40 横浜FC(10位)
39 山形(11位)、岐阜(12位)
38 札幌(13位)

36 長崎(14位)、栃木(15位)

34 水戸(16位)

32 愛媛(17位)、熊本(18位)
31 群馬(19位)



27 ヴェルディ(20位)






20 讃岐(21位)









10 富山(22位)