IMG_2357

IMG_2366


好調福岡のホーム、レベルファイブスタジアムで行われたJ2の20節。
栃木は立ち上がりから攻めるものの、前半23分に福岡の城後に流れから決められると、続く27分にコーナーキックから失点。数少ないチャンスはあったものの決めきれずに敗戦。

守備の位置関係とか、裏を突かれるとか、決定力がないとか色々と技術的な敗因はあるものの、ここまでの栃木の試合を見ていると、「メンタル」の要素が非常に大きく感じます。

例えば、今回の福岡戦。立ち上がりから相手の3バックの裏を突く動きや、カウンターから攻め上がるシーンとか非常にありました。これはいけるのではないかと思う場面がたくさんあったものの、失点後は明らかに意気消沈しており、まったく別のチームになったかのようでした。

思えばアウェイ山形戦の時でもそう。一回失点すると、ずるずると意気消沈し大量失点。
ホーム大分戦では逆に先制することでイケイケムードになって大量得点。
アウェイヴェルディ戦でも先制できないでいると段々と暗いムードに。

福岡戦でもそうだけど、後半最後に攻めているように見えるが、あれは明らかに相手が引いて守る作戦に出ているから攻めているように見えるだけ。ボールを持っているというよりは持たされていると思った方がよい。

フィニッシュに至る部分でも、すぐにシュートで終わればいいのに、持ちすぎてコースを消され、挙句の果てにパスを取られてカウンターを受ける。そんなシーンが多い。

福岡戦ではあれだけ攻めていたのにもかかわらず、終わってみれば福岡と同じ11本のシュート数。

例えば、福岡戦で城後に決められたとき。時間もまだあるし、あれは相手の動きがよかった。仕方ない。切り替えて、俺らは俺らのサッカーで2点、3点とればいいじゃないかとむしろ鼓舞して攻めてくれるような選手がいない。・・・まあ、皆無とは言わない。山形や近藤なんかは最後まで意地を見せてくれた。いかんせん、彼らはプレーで回りを引っ張るタイプ。もっと、声に出して鼓舞すべきキャプテンがいないなと感じました。廣瀬も普段は饒舌だけど、サッカーに関してはプレーで引っ張るタイプのキャプテンですからね。

プレーで引っ張るタイプでも、代表の本田みたいにエゴイスティックなくらいの選手が欲しい。

そう痛感したレベルファイブスタジアムでした。

技術がどうこう言っても、ぶっちゃけ相手も似たようなレベル。

試合後のインタビューで「(立ち上がりの15分で)点が取れていれば、違った展開になっていたと思うし、逆に2-0になってもおかしくない試合だったと思う。」と大久保がコメントしているが、そういうメンタルジャだめじゃんと個人的には思います。確かにサッカーというのはちょっとしたことで流れが変わったり、ちょっとしたことが勝敗に響くことはあります。それは事実。でも、やっている選手たちがそれを意識するのは違うのではないか。

あそこで点が入らなかったら、20分でも30分でもかけて点を取りに行けばいい。流れが向こうにあるなら、こっちに流れを引き寄せるプレーをすればいい。向こうも必死でやってんだから、こっちはその上をいく必死さで貪欲にゴールを狙っていく。愛媛に移籍決まった、リカルドロボが、コース消されようと、角度がなかろうと、何度も何度もシュートを狙うあの姿勢がFWには欲しい。

かつて、京都や横浜FCで活躍したアレモンというブラジル人がいたが(23歳の若さで亡くなってますが・・・)、彼は徹底してゴールを狙うストライカーでした。外しても外してもシュートを打つ。タッチラインまで諦めることなくボールを追い、ボールが来なければ自分が後ろまで下がって取りに行く。とにかく必死にゴールを決めようという気迫にあふれている選手でした。

ああいうスタイルの選手が今の栃木に必要だなと思います。

或いは、そういう必死さ・ひたむきさを今の選手が見せて欲しい。

そんな事を強く思いました。

IMG_2399

IMG_2413

IMG_2416

IMG_2446

IMG_2381

IMG_2382