アウェイ開幕が大荒れの天気の札幌っていうすごいことになったんですけど、まあ、実際、そんなにひどい吹雪というのは感じなかったんですけど(恐らく局地的なものだったのかなと)、現地は晴れたり雪になったりみたいな感じでした。
ただ、気温は街中にいても真冬のスキー場にでもいるかのような寒さを感じました。昼間でも氷点下でしたから。道路は雪が積もっていて、歩道は踏み固められた雪で北海道の人でも滑って転ぶくらい(実際何度も見かけました)な感じでした。恐るべし、北海道。
まあ、今回のスタジアムは札幌ドーム。天気など関係なく試合は快適に観戦できました。ただ、全体的に暗い。コンコースもトイレも売店も薄暗い。昼間なのにナイトゲームに来たような気持ちになりました。まあ、終わる頃には外も真っ暗でしたけど。
そして、札幌はやはり昨年までJ1のチームだった事もあってか、観客数も多く、売店も多岐に渡っておりました。スタジアムそのものもそうですが、全てが非常にうらやましかったですね。栃木もこうならなくては。
序盤は両チーム共に探りあいで膠着したゲームでしたが、栃木はボールを奪ってもパスをまわしてるうちに、がっちり守備組織を作られてパスコースを消され、シュートまで持っていけないみたいな。デジャブというか、前節の松本山雅との試合を何度も思い出すような内容でした。ただ違うのは、札幌の方が松本山雅よりもチャンスを多く作ってたかなと。まあ、札幌は前にタレント揃ってますしね。前半は栃木のちょっとしたミスや一瞬の隙をつかれてシュートまで打たれてしまうみたいなシーンが多かったかなと。
クロスバーや榎本の好セーブに救われて、前半終了。
後半に入ると、やや栃木が押し込む時間が増えますが、前半同様、札幌の攻守の切り替えが早く、守備を固められフィニッシュの所まで持っていけない。
そうなると、指揮官松田監督が動きます。
後半15分、サビアに替え、廣瀬が入る。
廣瀬もフレッシュな足で相手にプレスに行き、札幌のボールロストも増えます。
そして、後半20分。その廣瀬の飛び出し。まあ、札幌の一瞬の隙を突いた感じだったんですが、パウリーニョのインターセプトから、ルーズボールになったボールをすばやく和正が反応すると、一瞬廣瀬の動きを確認し即座にスルーパス。廣瀬がタイミングよくうまく飛び出してボールを受け取る。相手DFが慌てて戻るもうまく体を当て、耐えてのシュート。これが決まり、栃木の先制。PSMも含めて流れからのゴールは久々に見れました。
静まり返る1万人以上のスタジアム。
盛り上がる数十人の栃木サポ。
なんともいえない空気がスタジアムに流れます。
そして、その後も危ないシーンもありましたが、辛抱強く守りきって。1-0で栃木の勝利。
今シーズン初勝利。そして、過去に一度も勝った事のなかった相手、札幌から初勝利を奪いました。
内容を見ると、前節よりはるかに相手ペースの時間が多かったように思いますし、危ないシーンも多かったように思います。
最後まで集中して辛抱強く守りきったなという試合でしたね。
あとは全体的に体が重いというか、攻守の切り替えの遅さを早めに修復すれば、内容も伴った勝ち試合を見れるようになるのかなと思いました。
今回も、クリスティアーノが相手をひきつけてボールを持っていても、なかなか他の選手があがってこない。或いは、ドリブルで何人も交わして攻めあがっても、いい位置に味方がいない。そんなシーンも見られました。
だからこそ、あそこでスピードも運動量もある廣瀬が入ったことでとたんにゲームが動いたように見えたように思うんですよね。実際には和正もパウリーニョも菊岡も最初からいいパス出せていた(実際に出してもいた)し、クリスティアーノもいい動きしてました。しかし、味方のフォローというか、スピードもあって運動量豊富な選手がいなかったことでチャンスも少なかった感じなんですよね。クリスティアーノのよさや菊岡の精度の高いクロスが生かされていない感じがします。
カウンターで勝負!な一昨年以前から比べてポゼッションサッカーをするようになったとたんにこういうシーンが増えてきたかなと。
まあ、でも今シーズンに関してはまだ始まったばかりですし、その辺をうまく修正して攻守の切り替えをもっと早く。そして、トレーニングを積むことで運動量豊富で最後まで走れるようになってくれれば、とてつもなく強いチームになれるような気がします。そういう期待感は感じました。
今回、あの札幌から勝ち点3を得ることができましたし、寒い思いをした札幌から気分よく帰ってこられました。
・・・しかし、札幌のスタジアムいいなぁ。栃木にもああいうスタジアムほしいなぁ。もちろん、サッカー専用でw
ということで、次週はホームでジェフ千葉との対戦。千葉も札幌以上に強い(といっても札幌に負けてるんですよね(^^;)チームです。どう攻略するか、或いは今回の試合で得た教訓や反省点をどこまで修正して挑むことが出来るか。その辺も楽しみにしたいと思います。